今月の主題 内科医ができる癌患者への対応
よくみる癌合併症への対応
癌性腹膜炎
岡田 裕之
1
,
水野 元夫
1
,
辻 孝夫
1
1岡山大学大学院消化器・肝臓・感染症内科学
pp.1495-1497
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908290
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ポイント
癌性腹膜炎において外科的治療の対象となる例は少ない.癌性腹水の治療としては,利尿剤投与が効かない場合には,腹水穿刺除去および抗癌剤や免疫賦活剤の腹腔内投与が行われる.イレウスに対しては,イレウス管留置や,時に経皮的内視鏡的胃腸痩造設術が行われ,また,症状緩和にsomatostatinの長時間作用型合成アナログの投与が有効な場合がある.
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