Japanese
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特集 静脈・経腸栄養のトピックス
栄養素至適投与量の決め方
Appripriate nutritional suport in stressed patients
篠沢 洋太郎
1
,
相川 直樹
2
,
安藤 暢敏
2
,
小澤 壮治
2
,
小山 恭正
2
,
中川 基人
1
,
平田 俊弥
1
,
佐々木 淳一
2
,
北島 政樹
1
Yotaro SHINOZAWA
1
1慶應義塾大学医学部救急部
2慶應義塾大学医学部医学部外科
pp.451-458
発行日 1992年4月20日
Published Date 1992/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900769
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侵襲高代謝期の代謝動態の特徴は,エネルギー需要の増加,耐糖能異常,分枝鎖アミノ酸(BCAA)のエネルギー源・蛋白合成に対する必要性の増加である.また進行したsepsisでは脂肪の合成促進・代謝抑制がみられる.エネルギー投与はBEEの1.4〜1.6倍とし,グルコースを主体とし,インスリン投与にて耐糖能異常に対処する.グルコース投与量>7mg/kg・min,RQ>1.0となる場合にはエネルギー源として脂肪投与を考慮するが,血中トリグリセライド増加時では中止する.アミノ酸投与量は1.5〜2.5g/kg・dayとし35〜50%をBCAAで投与,非蛋白エネルギー/Nを100〜200とする.非経口栄養管理が長期となる場合には必須脂肪酸,微量元素の欠乏に留意する.
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