特集 術前・術後管理 '91
H.術後合併症の対策
e.消化管術後の合併症
胃切除術後の急性胆嚢炎
古河 洋
1
,
平塚 正弘
1
,
岩永 剛
1
,
今岡 真義
1
1大阪府立成人病センター外科
pp.276-277
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900648
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- 文献概要
■定義■
術後急性胆嚢炎は「胆道系以外の臓器の手術後1ヵ月以内に発症する術後早期の胆嚢炎」と定義される(日本胆道外科研究会)1).手術後1ヵ月以上経過しても,手術と関連の考えられるものはもちろん含まれる.また,胆嚢結石を有するものも含まれるが,この病態の特徴とするところは,無石性の術後早期の胆嚢炎である.
胃癌手術後の急性胆嚢炎ではAppleby手術のように胆嚢動脈の血行に問題を生じ,壊死性胆嚢炎を引き起こすものと,それ以外の胃切除術に伴う胆嚢炎に分けられる.
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