特集 術前・術後管理 '91
D.特殊病態患者の周術期管理
重症筋無力症患者の周術期管理
宇山 正
1
,
住友 正幸
1
,
門田 康正
1
1徳島大学医学部第2外科
pp.96-97
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900575
- 有料閲覧
- 文献概要
■重症筋無力症とは■
重症筋無力症(MG)は自己抗体であるアセチルコリン受容体抗体の存在による神経—筋接合部,終末筋板のアセチルコリン受容体の異常により眼筋,嚥下筋などの一部の筋力,あるいは全身の筋力低下を来す疾患である.この筋力低下は運動を繰り返すことにより増強し,休息により回復傾向を示す.胸腺との関連が示唆され,胸腺摘除術が全身型のMGの治療手段として施行される.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.