今月の主題 透析と血漿交換
検査と疾患その動きと考え方
重症筋無力症
石垣 泰則
1
,
佐藤 猛
1
Yasunori ISHIGAKI
1
,
Takeshi SATOH
1
1順天堂大学医学部脳神経内科学教室
pp.1475-1483
発行日 1987年11月15日
Published Date 1987/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913511
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はじめに
重症筋無力症(MG)は,筋力低下に加え,呼吸障害などの重篤な症状を呈することがある.近年,MGは神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体(AChR)に対する抗体により神経筋伝達がブロックされる自己免疫疾患であることが明らかにされるとともに,根治療法も確立され,治療成績は飛躍的に向上した,さらに,免疫吸着療法による新しい治療法の臨床応用も普及しつつある.ここでは,MGの病因,診断法を紹介すると同時に,検査法について詳しく述べることとする.
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