特集 術前・術後管理 '91
D.特殊病態患者の周術期管理
AIDS患者の周術期管理
松木 一雅
1
1Stanford大学輸血部
pp.76-77
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900566
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■問題点の解説■
AIDS(後天的免疫不全症候群,acquired im-munodeficiency syndrome)はhuman immuno-decficiency virus(HIV)ウイルスの感染により後天的に細胞性免疫低下を来す病態である.現時点で完全な治療法がないため,感染の予防と蔓延の防止が医学・疫学上,重要な課題である.
最近では,米国フロリダ州でAIDSで死亡した歯科医師の患者で同一日に外来を受診した3名が,いずれも歯科医師と酷似したタイプのHIVウイルスに感染していたことが判明しており,感染ルートをめぐって論議がかわされている.
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