Japanese
English
短報
AIDS恐怖症およびAIDS妄想を示した5例について
5 Cases of Psychiatric Disorder associated with Fear of AIDS
塩崎 一昌
1
,
大原 浩一
1
Kazumasa Shiozaki
1
,
Kouichi Ohara
1
1浜松医科大学精神神経科教室
1Department of Neurology and Psychiatry, Hamamatsu University, School of Medicine
pp.819-821
発行日 1988年7月15日
Published Date 1988/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204558
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I.はじめに
疾病恐怖の対象には,癌や心臓病など重篤かつ致死性の疾患が選ばれやすく,また文化的特徴や情報の与えられ方などによって流行する性質があるという1)。また躁うつ病や分裂病の臨床症状も,時代思潮・文化・宗教などによって変化することが知られている2,3)。
マスコミのAIDS報道以来,当院でAIDS恐怖症および,AIDSに罹患したという妄想を示した症例が増加する傾向にあるが,これらは興味深いことに神経症から精神病までの種々の病種にわたっていた。その特徴を現代社会との関わりにおいて考察した。
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