小児外科医の独白・3
続・結合体双生児(坐骨結合体)
角田 昭夫
pp.346-347
発行日 1991年3月20日
Published Date 1991/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900397
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Ravitchらの小児外科教科書1)5人の小児外科医(Ravitch.Welch, Benson, Aberdeen, Randolph)が編集したこの教科書は,われわれの間では好まれている.私の持っている本の発行は1979年だから,これももう10年も昔だ,同じ本のそれより古い版の編者には,私がロス・アンゼルス時代に師事したW.H.Snyderも名を連ねていた.この教科書の“結合体双生児”の項は,下巻の初めのほうにあり,“元祖シャム兄弟”の写真こそないが,歴史的な絵画2点が載っているので紹介する.
1つは女児臀部結合体(Pygopagus)の絵画で,ハンガリーの姉妹,ヘリナとジュディスという注釈が入っている.また,これはエール大学の医学図書館収集のポスターの1枚であり,教科書への転載許可を得たと断ってある.
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