Japanese
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臨床研究
静脈瘤症例における弾力ストッキング選択についての検討
Prerequisite of elastic stocking selection for the best fit to treat the patients with varicose veins
平井 正文
1
,
内木 研一
1
,
中山 龍
2
Masafumi HIRAI
1
1愛知県立尾張病院外科
2愛知県立尾張病院内科
pp.349-353
発行日 1991年3月20日
Published Date 1991/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900398
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はじめに
下肢一次性静脈瘤の治療に用いられる弾力ストッキングには各種の圧迫力や形態の異なるものが市販されており,病態などにより選択されることになる.しかし,欧米では患者数も多く,その需要のため弾力ストッキングに対する研究も進んでいるが1〜3),日本における詳しい検討は皆無に等しい.欧米人と日本人とは体型も異なり,また日本における静脈瘤頻度も決して少なくないことから4),日本人を対象とした検討が必要と考えられる.われわれはすでに中圧タイプ(足関節部での圧迫力30〜40mmHg)のストッキングにより,逆流量減少とうっ滞減少の効果が生ずると報告してきた5).今回は圧迫力の異なる各種ストッキングを用い,それぞれの静脈機能に与える影響について検討し,いずれのストッキングが静脈瘤治療に適しているか,文献的考察を加え検討した.
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