Japanese
English
特集 乳房温存療法の実践
乳房温存療法における放射線の役割
Contribution of radiation in the conservative treatment of early stage breast cancer
大川 智彦
1
Tomohiko OHKAWA
1
1東京女子医科大学放射線科
pp.323-328
発行日 1991年3月20日
Published Date 1991/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900393
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
乳癌は腺癌といえども放射線感受性の良い腫瘍であり,古くから乳癌治療に大きく貢献してきた.近年,縮小手術と照射を相補的に用いることにより乳癌の根治を図ろうとする乳房温存療法がわが国においても本格的に取り入れられようとしている.治癒率を下げなければ,切除範囲を小さくし,患者のquality of lifeを守ろうとする考え方は当然容認される.
今後,局所再発や晩期合併症に十分留意し,日本女性のための乳房温存における最適手術と最適照射法の確立に努力していかねばならない.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.