Japanese
English
特集 乳房温存療法の適応と実際
Tisに対する乳房温存療法の適応
Breast-conserving surgery for non-invasive carcinoma
大内 憲明
1
,
石田 孝宣
1
Noriaki OHUCHI
1
,
Takanori ISHIDA
1
1東北大学医学部第2外科
キーワード:
非浸潤性乳癌
,
乳房温存療法
,
血性乳頭分泌
,
乳管小葉区域切除術
,
微細石灰化
Keyword:
非浸潤性乳癌
,
乳房温存療法
,
血性乳頭分泌
,
乳管小葉区域切除術
,
微細石灰化
pp.33-37
発行日 1996年1月20日
Published Date 1996/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902183
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非侵潤癌(Tis)に対する乳房温存療法の適応について,1)血性乳頭分泌を伴うTis,2)微細石灰化を伴うTisに分けて述べた.Tisはmastectomyによりほぼ100%の生存率が得られるため,乳房内再発の危険がある温存療法には躊躇がある.しかし,Tisは浸潤癌に先行する早期の病変であり,mastectomyがTisに対する治療としてoversurgeryとなっていることは否めない.治療にあたっては患者のQOLを十分に考慮した上で,温存療法の可能性を追求しながら,慎重に対応すべきである.
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