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特集 乳房温存療法の実践
乳房温存療法の適応と実際—私たちの術式
Breast conservative treatment for early breast cancer: Our indications and surgical procedures
西 常博
1
Tsunehiro NISHI
1
1三井記念病院外科
pp.299-304
発行日 1991年3月20日
Published Date 1991/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900390
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Quadrantectomyによる乳房温存療法について,私たちの適応と術式を述べた.適応は乳腺内に遺残する癌の量ができるだけ少なくなるように,乳頭から3cm以上離れて位置する腫瘤径2cm以下の乳癌としている.また,手術術式は乳腺のquadrant(四分円)を大胸筋の筋膜をつけて切除し,リンパ節郭清はレベルⅠとⅡを確実に行っている.乳房の形を美しく温存するには,皮膚切開線の形,皮弁の厚さ,残存乳腺の縫合法が重要である,Lumpectomyによる乳房温存療法と比較すると,美容的にはやや劣るが,局所再発が少ない点で優れている術式であることを強調した.
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