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特集 乳房温存療法の実践
乳房温存療法の適応と実際—私たちの術式
Conservative therapy of breast cancer: Indication and techniques
児玉 宏
1
,
平岡 真寛
2
Hiroshi KODAMA
1
,
Masahiro HIRAOKA
2
1乳腺クリニック児玉外科
2京都大学医学部放射線医学教室
pp.305-314
発行日 1991年3月20日
Published Date 1991/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900391
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乳房温存療法において,乳房温存の美容上の利点を損なわず,なおかつ局所再発の可能性を可及的に少なくする術式として,①リンパ節郭清は鎖骨下領域まで確実に行う,②乳腺切除範囲は比較的大きくする(quadrantectomy),③皮切線は乳房内側に入れないようにし,症例によっては腫瘤直上の皮膚は切除しない,④温存乳房には必ず十分な照射をする,という原則の必要性を述べ,それに従った術式の詳細を術中写真によって示し,過去3年間に施行した77例(その間の乳癌初回手術症例の16%に相当)の結果と,アンケート調査による患者側の受けとめ方を紹介した.
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