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末梢動脈閉塞症に対するlaser angioplastyの現状
The current trends in peripheral laser angioplasty
松元 輝夫
1
,
左野 千秋
2,3
,
Morris D. Kerstein
1
,
神代 龍之介
2
Teruo MATSUMOTO
1
1ハーネマン大学医学部外科
2福岡大学医学部第2外科
3現ハーネマン大学医学部外科
pp.215-219
発行日 1991年2月20日
Published Date 1991/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900377
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はじめに
下肢の末梢動脈閉塞症に対する血行再建術は,現在のところ主としてバイパス術が行われているが,自家静脈移植バイパス術の治療成績が最も優れていることは周知の通りである.しかし,すでに大伏在静脈が抜去されていたり,大伏在静脈が移植に適当な大きさでなかった場合,あるいは静脈瘤の存在下では自家静脈移植バイパス術を行うことは困難であり,膝窩動脈以下のバイパス手術に対して理想的な人工血管が未だ開発されていないことと相まって,transluminal angioplastyを行う意義は大きいと考える.また,バイパス手術に耐えられないような重篤な全身疾患を有する患者では,より侵襲の少ない治療法を選択しなければならず,このような患者にもtransluminal angioplastyが良い適応になると思われる.
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