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特集 進行癌の画像診断—治癒切除の判定をどうするか
CT,血管造影からみた膵癌局所治癒切除の可能性
Assessment of curative resection of caicinoma of head of pancreas based on CT and angiography
羽生 富士夫
1
,
今泉 俊秀
1
,
松山 秀樹
1
Fujio HANYU
1
1東京女子医科大学消化器外科
pp.1885-1891
発行日 1990年12月20日
Published Date 1990/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900332
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膵頭部膵管癌切除例68例の連続性進展に関して,進展度と教室の基本術式による膵周囲切離,剥離面(EW)を検討し,さらに血管造影,CTによる進展度診断能を検討した,以上から術前の血管造影,CTから肉眼的治癒切除可能性の判定を試みた.教室の基本術式を前提とした治癒切除可能性を血管造影,CTから判定すると,主要動脈浸潤A(+)例ではほとんどが癌遺残となり,A(−)例ではRpがEWに最も重要で,CTでRp0であればほぼ100%EW(−)となり,Rp1でもEW(−)の可能性は大きい.しかし,Rp2では約半数の症例で,Rp3ではほとんどの症例で明らかな癌遺残に終わると考えられた.
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