特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
慢性膵炎・膵嚢胞
内科から
川 茂幸
1
,
本間 達二
2
1信州大学医学部第2内科
2信州大学医学部病態解析
pp.1522-1528
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900262
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
慢性膵炎
慢性膵炎は進行性の病気と考えられるが,現在ある障害に対する処置,将来起こりうる機能不全の予防の2点に関して,保存的治療か外科的治療か選択を迫られることになる.内科医の立場からはできる限り保存的治療を重視し,手術適応を厳格に考えたい.一般的に考えられている手術適応は表1のごとくである.各項目に関し自験例に即し検証する.また近年,内視鏡的治療法や超音波破砕法などが開発され,従来手術適応と考えられていた症例にも応用されるようになってきた.この面からも考察したい.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.