特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
急性膵炎
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宮崎 逸夫
1
1金沢大学医学部第2外科
pp.1514-1515
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900260
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所謂,急性腹症の多くは緊急な外科的治療の対象となる.ところが急性膵炎は急性腹症の1つとして扱われるが,必ずしも外科的治療の対象とはならず,まず保存的治療を行い,そのまま回復に向かうものが少なくない.したがって,急性腹症とはいえ,急性膵炎は病状経過中に保存的治療を続行するか,手術的治療に踏み切るのか迷うところである.
急性膵炎の中に発病早期から,手術的治療の対象とすべき症例もあり,保存的治療の適応と限界を論ずるとき,手術的治療の適応という立場から考えた方が問題点をはっきりさせうると思われる.
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