手術手技 基本手技・22
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中川 昌之
1
,
金山 博臣
2
1鹿児島大学医学部泌尿器科
2徳島大学医学部泌尿器科
pp.849-851
発行日 2000年10月20日
Published Date 2000/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903074
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陰茎癌は他の泌尿器科悪性腫瘍に比べるとその頻度は高くないが,予後は必ずしも良くない。そしてその根治には手術療法が重要な位置をしめている。したがって初期治療としての陰茎全摘除術,陰茎部分切除術,リンパ節郭清術の手術手技を習得することは予後改善の上からも重要である。本号で紹介されている郷司和男先生の手術解説はそのポイントが詳細かつ明確に述べられており非常に参考になるものである。われわれもほとんど同様の手術法を行っているが,陰茎全摘除術,陰茎部分切除術について若干の工夫を含めわれわれが行っている方法について紹介したい。
まず,術前には鼠径リンパ節腫脹のある症例では骨盤部CT検査やMRI検査で転移巣の検索を進めるとともに,感染によるリンパ節腫脹をリンパ節転移から鑑別するためにわれわれも抗菌薬投与を4〜6週間行っている。
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