特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
胆石症
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佐藤 寿雄
1
1仙塩総合病院
pp.1494-1495
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900254
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胆石症はわが国でも最近増加の傾向にある.東北大学病理部の調査によると,1958年から67年の,主に昭和30年代の10年間では,剖検例の胆石保有率は4.3%であったが,その後の1968年から77年では5.3%,さらに最近の10年間では実に7.7%と,20年前の約2倍に増加している.その中で,胆石症に対し種々の保存療法が開発されるにいたった.今や胆石症に対する保存療法は,各国でもトピックスの1つであるといってよい.今回は胆石症に対する保存療法の適応と限界について,内科側,外科側から,それぞれ見解が出されている.依頼に応じて双方の見解に対して考察を加えてみたい.
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