Japanese
English
臨床報告
血管カテーテル法にて軽快した腹部アンギーナの1例
A case report of abdominal angina successfully treated with percutaneous transluminal angioplasty
川合 正行
1
,
大塚 光二郎
1
,
山本 清人
1
,
小山 芳雄
1
,
桜井 恒久
2
,
石口 恒夫
3
Masayuki KAWAI
1
1袋井市民病院外科
2名古屋大学医学部第1外科
3名古屋大学放射線科
pp.1177-1181
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900190
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はじめに
腹部アンギーナは食後に腸管に相対的に虚血が起こるために腹痛などの症状が発生するものとされ,腹腔動脈(CA),上腸間膜動脈(SMA),下腸間膜動脈(IMA)のうち1本のみが閉塞してもほとんど症状がなく,症状のあるものでは2本以上に狭窄,または閉塞があるとされている.一方,経皮経管的血管形成術(percutaneous transluminal angioplasty:PTA)は手技が簡単で患者に対する侵襲がきわめて少ないので,poor risk症例に用いることができる.
今回,われわれはCA,SMAに対しPTAを施行し,症状軽快した腹部アンギーナの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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