今月の主題 感染症と免疫
特殊な感染症
病巣感染としての習慣性アンギーナ
斎藤 英雄
1
,
野田 寛
2
Hideo SAITO
1
,
Yutaka NODA
2
1日本大学医学部・耳鼻咽喉科
2琉球大学医学部付属病院・耳鼻咽喉科
pp.246-247
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217629
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病巣感染とは
病巣感染とは,細菌を有する限局性慢性炎症巣の存在によって惹起される疾病で,この場合炎症巣自体はたいした症状を示さないか,あるいは時にわずかに活動する程度であるのに,この病巣と直接連絡のない遠隔の部位に,一定の器質的組織変化ないし機能的障害を呈する反応,すなわち2次疾患が起こることを意味する(Gutzeit-Parade1939).
この原病巣として扁桃は,歯牙,副鼻腔,中耳,気管支,胆嚢,虫垂,大腸,前立腺,子宮付属器,リンパ節などとともに,とくに重視されてきている.
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