一般外科医のための形成外科手技・21
腹壁再建
鳥居 修平
1
Shuhei TORII
1
1名古屋大学医学部形成外科
pp.1153-1159
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900186
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はじめに
腹壁の欠損は,腹壁腫瘍あるいは腹壁浸潤を伴う腹腔内腫瘍,臍帯ヘルニアなどの奇形,子宮癌・膀胱癌術後の放射線潰瘍,外傷,腹壁瘢痕ヘルニアなどにより生じる.縫合できないような欠損に対しては腹壁の再建を考えなければならない.腹壁の再建には厚くて強固な皮弁を要するが,近年の皮弁,筋膜皮弁,筋皮弁の進歩により,その成績は向上している.本稿では腹壁の全層欠損の再建を中心に述べる.
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