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特集 臓器全摘術の適応と問題点
骨盤内臓器全摘術の適応と問題点
Indications and problems of total pelvic exenteration
森 武生
1
,
高橋 慶一
1
,
岡部 聡
1
,
高橋 孝
1
Takeo MORI
1
1東京都立駒込病院外科
pp.985-990
発行日 1990年8月20日
Published Date 1990/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900157
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骨盤内臓器全摘術は,術後の患者のQOLに大きな障害を与えることから,適応については,常にこの術式によってのみ患者を救命できるものでなければならない.初発癌で治癒切除可能例では,EWおよび周辺リンパ管侵襲を拡大郭清により完全に摘出することが,臓器を合併切除することよりも重要であることを留意すべきである.遠隔転移陽性例やEW陽性例で,あまりにも進展している症例では,本術式でも患者に有益な予後を与えられない例もあり,適応にとくに注意すべきである.再発例は,本術式の最もよい適応であるが,成績向上のためには,術前・術中・術後の放射線療法との組合せや,化学療法の施行などの集学的治療が不可欠である.
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