カラーグラフ Practice of Endoscopy
胃・十二指腸内視鏡シリーズ・Ⅴ
高周波止血法—水滴式高周波止血法とBipolar高周波法による改良
磯野 透
1
,
平塚 秀雄
1
1平塚胃腸病院
pp.941-943
発行日 1990年8月20日
Published Date 1990/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900151
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はじめに
1971年,平塚が「内視鏡的高周波焼灼止血法」を開発して以来,胃十二指腸出血に対して種々の内視鏡的止血法を試み,成果をあげている.今日までに内視鏡的止血を要した胃十二指腸出血の症例は149例である.疾患別にみると,胃潰瘍110例,十二指腸潰瘍24例,胃生検およびポリペクトミー後出血9例などとなっている.約70%に露出血管を認めている.内視鏡的止血の方法は高周波,レーザー,HSE局注,マイクロ波などを漸時取り入れ,症例により使い分けている.止血率(初回止血で止血完了したもの)は90%以上に達している.ここでは,われわれが行っている内視鏡的止血法のうち高周波止血法について述べる.
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