Japanese
English
特集 肺癌の診断と治療 '90
高齢者肺癌の手術適応と治療成績
Surgical indication and treatment of lung cancer in the aged
斎藤 泰紀
1
,
佐川 元保
1
,
藤村 重文
1
Yasuki SAITOH
1
1東北大学抗酸菌病研究所外科
pp.63-67
発行日 1990年1月20日
Published Date 1990/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900010
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当施設における高齢者肺癌の外科手術成績を検討した結果,70〜74歳までの152例は全切除例の12%を占め,0・1期が39%あり,その5生率は79%であった.75歳以上の61例は全切除例の4.7%を占め,0・1期が43%あり,その5生率は77%であった.この結果は,69歳以下と比較し遜色がなかった.しかし,術死率は,69歳以下2.8%,70〜74歳で4.6%,75歳以上で8.2%で,年齢とともに増加した。高齢者においては,特に術前の機能的適応の厳密な評価と,術後に発生する様々な合併症に対する万全の対策が重要である.1980年以降の術死率は,70〜74歳で2.2%,75歳以上で6.0%と良好な結果を得ている.
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