Japanese
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特集 肺癌の診断と治療 '90
肺小細胞癌の治療
Treatment of small cell lung cancer
土屋 了介
1
Ryosuke TSUCHIYA
1
1国立がんセンター外科
pp.69-75
発行日 1990年1月20日
Published Date 1990/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900011
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肺小細胞癌は発見時既に全身化しており,手術の適応はないものと長い間考えられてきた.しかしながら,化学療法と放射線併用による強力な治療によって局所の治療効果は奏効率として70〜90%という顕著な進歩を示したにもかかわらず,その後の局所の再発率の高いこと,しかも致命的なものであること,また,奏効率の上昇にもかかわらず生存期間の延長が限界に達したこと,さらにはこれらの症例の一部に局所の再発だけで遠隔転移の認められない症例のあることから,最近では再び胸腔内の原発巣に対する根治的な治療として切除が試みられるようになってきた.すなわち,固形癌の中でも最も集学的治療が期待されている分野の一つといえる.
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