特集 細胞診―21世紀への展望
第2章 検診・外来診療における細胞診の役割
4.肺癌検診
斎藤 泰紀
1
,
菅間 敬治
1
,
佐藤 雅美
2
,
佐川 元保
2
,
薄田 勝男
3
,
佐藤 博俊
4
Yasuki SAITO
1
,
Keiji KANMA
1
,
Masami SATO
2
,
Motoyasu SAGAWA
2
,
Katsuo USUDA
3
,
Hirotoshi SATO
4
1国立仙台病院呼吸器外科
2東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
3磐城共立病院呼吸器科
4宮城県対がん協会
pp.1222-1226
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904538
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わが国における肺癌検診の現状
「労多くして効少なし」と,米国は肺癌集検のみならず,喀痰細胞診自体にも断じて久しい.
一方,わが国における肺癌検診は,昭和62年度から老人保健法の事業として取り入れられ,厚生省の事業報告1)では平成9年度の受診者は7,061,535名で,男女比は1:1.91,肺癌の発見は3,436名,粗発見率は10万対48.7とされている(表1).厚生省は2),人間ドックを含めると年間約1,023万人が受診していると推定している.
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