手術器具・手術材料—私のこだわり・24
超小型広視野角監視カメラBirdViewTMが導く安全なロボット支援下手術
惠木 浩之
1
,
海津 貴史
1
,
千野 慎一郎
1
,
添野 孝文
1
,
丸山 正裕
1
,
藤尾 俊允
1
,
加藤 智之
1
,
近藤 康史
1
,
近藤 泰人
2
,
佐藤 之俊
2
,
佐藤 武郎
3
,
内藤 剛
4
Hiroyuki EGI
1
1北里大学メディカルセンター外科
2北里大学メディカルセンター呼吸器外科
3北里大学医学部附属医学教育研究開発センター医療技術教育研究部門
4北里大学医学部下部消化管外科学
pp.207-210
発行日 2024年2月20日
Published Date 2024/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214444
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はじめに
腹腔鏡下手術が1990年代に出現し,あらゆる疾患領域で標準術式となってきた.さらに2010年頃からda Vinci S/Siを用いたロボット支援下手術が始まり,2018年4月には複数疾患領域で保険適用となった.2022年4月からは適用が拡大され,今後急速に症例数が増加してくることが予想されている.
内視鏡外科手術(腹腔鏡下手術やロボット支援下手術などの総称)の最大の利点は,拡大視効果による精緻な手術を可能とすることである.一方で死角の存在・触覚の低下が欠点であり,特にロボット支援下手術においては触覚の欠如という非常に危険な因子がある.この新しい手術を守り発展させるために,努力と工夫が必要と考えている.
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