FOCUS
AI医療機器の社会実装とスタートアップ企業上場への道
多田 智裕
1
,
青木 祥
1
,
小澤 毅士
1
Tomohiro TADA
1
1AIメディカルサービス
pp.202-206
発行日 2024年2月20日
Published Date 2024/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214443
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はじめに
1989年と2023年の株式時価総額世界ランキングを比較すると,1989年は世界トップ10に日本企業が7社存在していた.しかし2023年現在では100位以内の日本企業は,トヨタ自動車1社のみしか入っていない.これは,日本の失われた30年ともいわれ,原因として新しい技術であるIT(information technology)に日本企業が対応できなかったためとされている(表1).
また,日本においては高校生時代に上位学生のほとんどが医学部に進学し医師になる状態が長らく続いてきた.日本経済復活への解決策の1つとして,優秀な能力をもった医師の一部が経済界に転身して世界に通用する企業創造にチャレンジすることが挙げられる.
筆者の,これから30年間で世界を激変させるであろうAI(artificial intelligence)技術への取り組みと起業の経緯が,医療界と経済界の架け橋となり新たなイノベーションを生み出そうとする方たちの参考となるなら,存外の光栄である.
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