Japanese
English
臨床研究
歯科標榜のない急性期病院での歯科衛生士による周術期予定外介入症例の検討
Unscheduled perioperative oral management by the dental hygienist in the acute care hospital without a dentistry department
中山 良子
1
,
沖田 充司
2
,
池谷 七海
2
,
山本 澄治
2
,
佃 和憲
2
,
横山 伸二
2
Ryoko NAKAYAMA
1
1岡山市立市民病院リハビリテーション技術科
2岡山市立市民病院外科
キーワード:
歯科衛生士
,
口腔健康管理
,
緊急介入
Keyword:
歯科衛生士
,
口腔健康管理
,
緊急介入
pp.1404-1409
発行日 2023年11月20日
Published Date 2023/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214359
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要旨
背景:当院は歯科標榜のない急性期公的基幹病院で,予定外に口腔管理介入を要し難渋する症例を経験している.
方法:2019年1月から2020年3月まで周術期等口腔機能管理の対象外で,歯科衛生士による予定外介入外科手術症例を対象に,周術期背景と介入内容を検討した.
結果:対象は全手術(局所麻酔除く)796例中20例(2.5%)で,年齢中央値81歳,男性13例,女性7例.19例が緊急入院で,疾患は急性胆囊炎が多かった.高齢者,摂食嚥下機能障害,口腔内環境悪化,低栄養状態の症例が多く,全身状態に配慮した口腔健康管理を必要とした.
結論:歯科専門職による緊急入院症例への介入体制の構築と地域住民への普段からの歯科受診啓発の必要性が示唆された.
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