Japanese
English
症例報告
歯科衛生士に生じた水銀アレルギーによる皮膚炎の1例
A case of dermatitis due to mercurial allergy in a dental hygienist
木村 聡子
1
,
川上 民裕
1
,
上西 香子
1
,
村上 昇
1
,
河瀬 歩
1
,
斉藤 千尋
1
,
溝口 昌子
1
,
相馬 良直
1
Satoko KIMURA
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Kyoko KAMINISHI
1
,
Noboru MURAKAMI
1
,
Ayumi KAWASE
1
,
Chihiro SAITO
1
,
Masako MIZOGUCHI
1
,
Yoshinao SOMA
1
1聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,St Marianna University School of Medicine
キーワード:
水銀アレルギー
,
アマルガム
,
歯科衛生士
,
水銀吸入
Keyword:
水銀アレルギー
,
アマルガム
,
歯科衛生士
,
水銀吸入
pp.589-591
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100943
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26歳,女性.歯科衛生士.歯科用アマルガムを切削した後,両手関節屈側,肘窩,腋窩に左右対称性のそう痒を伴う境界明瞭な浮腫性紅斑が出現し,一部には小水疱を混じていた.パッチテストにて,塩化第二水銀が陽性を示した.以上より水銀アレルギーによる皮膚炎と診断した.自験例は切削時に水銀蒸気に最も接触しやすい手関節付近に顕著に皮膚症状が認められた.このことは水銀によるアレルギー性皮膚炎の発症機序に,少なからず経皮吸収の関与があることを推測させた.
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