Japanese
English
臨床報告
ロボット支援下低位前方切除術を行った右腎移植後直腸癌の1例
Robot-assisted laparoscopic low anterior resection for rectal cancer in a kidney transplant recipient
川中 滉貴
1
,
小竹 優範
1
,
齊藤 浩志
1
,
羽田 匡宏
1
,
尾山 佳永子
1
,
原 拓央
1
Masanori KOTAKE
1
1厚生連高岡病院外科
キーワード:
直腸低位前方切除術
,
ロボット支援下
,
腎移植
,
腎移植レシピエント
Keyword:
直腸低位前方切除術
,
ロボット支援下
,
腎移植
,
腎移植レシピエント
pp.374-378
発行日 2023年3月20日
Published Date 2023/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214079
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要旨
慢性腎不全に対して腎移植の既往がある75歳男性.左肺癌の精査で施行したPET-CTで直腸にFDGの異常集積を指摘された.下部消化管内視鏡検査でRaに1型腫瘍を認め,生検で腺癌と診断した.腹部CT検査では右移植腎が腹腔内右側を占拠していた.通過障害を懸念し,肺癌に対する化学療法に先行して直腸癌に対してロボット支援下手術を施行した.移植腎により腹腔内右側の空間が制限されることを想定し,ポートを通常より左側に配置した.術中は鉗子を適宜入れ替えることで,限られた空間でも通常に近い視野を確保し手術を遂行できた.過去に腎移植後の直腸癌に対するロボット手術の報告は少ないが,ポート配置の変更,鉗子の入れ替えにより対処可能であった.
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