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特集 自動吻合器・縫合器による消化管再建の標準手技と応用
直腸癌に対する低位前方切除後のIO-DST吻合法
IO-DST(double stapling technique)in low anterior resection for low rectal cancer
小出 欣和
1
,
前田 耕太郎
1
,
花井 恒一
1
,
佐藤 美信
1
,
升森 宏次
1
,
青山 浩幸
1
,
勝野 秀稔
1
Yoshikazu Koide
1
1藤田保健衛生大学医学部消化器外科
キーワード:
直腸癌
,
低位前方切除
,
DST吻合
,
再建法
Keyword:
直腸癌
,
低位前方切除
,
DST吻合
,
再建法
pp.1285-1289
発行日 2005年10月20日
Published Date 2005/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100276
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要旨:直腸癌に対して安全で確実な,より低位での括約筋温存術を行うには,手術手技の工夫が不可欠である.そのために水平大腿開脚体位,尾側への切開創の延長,膀胱圧排鉤を用いた視野展開,I式洗浄器による残存直腸洗浄,endo staplerを用いての直腸の垂直方向への縫合切離,K式開肛器を用いての自動縫合器の肛門からの挿入によるIO-DST(double stapling technique)を行う.本法は,直腸を垂直方向に閉鎖することによりI字型の縫合線ができ,これをO字型のサーキュラーステイプラーで打ち抜くためIO-DSTと命名した.IO-DSTは垂直方向に長い楕円形の吻合口となり,垂直方向に長い楕円形の肛門管付近の吻合ではより生理的な吻合法と考えられ,術後成績も良好である.
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