増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス
4 大腸・肛門
直腸癌—低位前方切除術
大木 悠輔
1
,
絹笠 祐介
1
Yusuke OGI
1
1静岡県立静岡がんセンター大腸外科
pp.111-115
発行日 2017年10月22日
Published Date 2017/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211796
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Step1
トロッカー挿入,小腸圧排,視野展開(図1)
手術において,まず重要な点が術野の展開である.特に腹腔鏡手術の場合には,重力を利用し,適切に小腸を術野から排除することがポイントである.また,腹腔鏡のトロッカーの留置部位についても,病変に応じて適切な場所に留置することが手術を円滑に進めるためにも重要である.本稿では腹腔鏡手術をおもに想定しているが,開腹手術でも手順や展開は同様である.
①体位は砕石位とし,臍部に開腹法でバルーン付き12 mmポートを挿入する.腹腔内を観察し,ポート挿入時の損傷,肝転移の有無を確認する.
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