Japanese
English
臨床報告
10か月間に3回の十二指腸潰瘍穿孔を発症した1例
Duodenal ulcer perforation occurring three times within ten months
市川 由佳
1
,
石橋 雄次
1
,
川﨑 浩一郎
1
,
下地 耕平
2
,
山崎 僚人
1
,
森田 泰弘
1
Yuji ISHIBASHI
1
1東京都立多摩総合医療センター外科
2東京都立多摩総合医療センター消化器内科
キーワード:
十二指腸潰瘍
,
再穿孔
,
手術
Keyword:
十二指腸潰瘍
,
再穿孔
,
手術
pp.379-383
発行日 2023年3月20日
Published Date 2023/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214080
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要旨
症例は72歳,男性.上腹部痛を主訴に受診し,十二指腸潰瘍穿孔の診断で腹腔鏡下大網充塡術,洗浄ドレナージ術を施行した.術後Helicobacter pyloriの一次除菌を施行した.術後5か月に十二指腸潰瘍穿孔を再度発症し,腹腔鏡下大網充塡術,洗浄ドレナージ術を施行した.初回手術から10か月後に3回目の十二指腸潰瘍穿孔を発症した.汎発性腹膜炎の所見を認めなかったため,保存加療で改善した.今回10か月間の短期間に3回もの穿孔を発症し,2回の手術治療を要した十二指腸潰瘍の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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