特集 肝胆膵外科解剖を再考する―Precision anatomy for minimally invasive HBP surgery
先天性胆道拡張症手術に必要な微細解剖
大目 祐介
1
,
本田 五郎
1
1東京女子医科大学消化器・一般外科
キーワード:
胆道拡張症
,
膵・胆管合流異常
,
腹腔鏡手術
Keyword:
胆道拡張症
,
膵・胆管合流異常
,
腹腔鏡手術
pp.55-65
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004789
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先天性胆道拡張症は総胆管を含む肝外胆管が先天的に限局性に拡張する形成異常であり,そのほとんどが膵・胆管合流異常を合わせもつ。そのためわが国では,先天性胆道拡張症は膵・胆管合流異常の一型(胆管拡張型の膵・胆管合流異常)として扱われている1)。膵・胆管合流異常は膵管と胆管が十二指腸壁外で合流する先天的な形成異常であり,十二指腸乳頭部の括約筋作用が膵管胆管合流部に及ばないため,膵液と胆汁の相互逆流が起こる。とくに,膵液が胆道内に逆流することにより,胆道(胆嚢,胆管)に持続的な刺激が加わることで発癌リスクが高まるとされている。膵・胆管合流異常には胆管の拡張を伴わないもの(胆管非拡張型)もあり,拡張型と非拡張型の割合はおおよそ3:1とされている2)。膵・胆管合流異常は,診断がつき次第,少なくとも胆嚢を切除することが推奨されており,胆管拡張型(先天性胆道拡張症)では胆嚢とともに嚢状の拡張胆管をすべて切除することが推奨されている3)。

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