Japanese
English
臨床報告・1
内瘻造設後,胆管拡張形態に変化をきたした先天性胆道拡張症の1例
A case of congenital choledochal dilatation which changed form after internal drainage
成田 洋
1
,
若杉 健弘
1
,
加藤 克己
1
,
羽籐 誠記
1
,
伊藤 昭敏
1
,
真辺 忠夫
2
Hiroshi NARITA
1
1掛川市立総合病院外科
2名古屋市立大学医学剖第1外科
キーワード:
先天性胆道拡張症
,
内瘻
,
分流手術
Keyword:
先天性胆道拡張症
,
内瘻
,
分流手術
pp.1233-1237
発行日 1997年9月20日
Published Date 1997/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902852
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はじめに
先天性胆道拡張症に対する標準術式が,内瘻術から嚢胞切除,胆道再建による分流手術に代わって久しい.この間,内瘻術の抱える様々な問題が明らかとなり,過去の内瘻術施行症例に対しても何手術にて嚢胞切除,胆道再建術を行うのが原則と考えられている.こうした症例において内瘻造設時にみられた拡張胆管が分流手術の時点でいかなる形態を示していたかを知ることは,先天性胆道拡張症の胆管拡張の成因を探るうえにもきわめて興味深い問題と思われる.
最近われわれは,24年前に内瘻術を受けた先天性胆道拡張症で,分流手術時には当時の嚢胞状拡張が変化していたという,胆管拡張機序を知るうえで示唆に富むと思われる1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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