手術器具・手術材料—私のこだわり・7
腹腔鏡手術のさらなる低侵襲性を求めて:Xゲート®
金平 永二
1
,
中村 貴博
2
Eiji KANEHIRA
1
1メディカルトピア草加病院 外科
2メディカルトピア草加病院 臨床工学科
pp.866-869
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213779
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はじめに
Reduced port surgeryが普及を始めた2008年ころ,安全な単孔式内視鏡手術を実現するために,筆者の要求を満たすマルチチャンネルポートが市販されていなかったため,これを自ら開発することとなった.高い樹脂加工技術をもつSBカワスミ社(旧住友ベークライト社)と開発し,完成した製品にXゲート®と名付けた1)(図1a,b).Xゲートを用いた筆者らのreduced port surgeryの経験は2,500例を超えるが,この間これらの器具に起因する大きな合併症はなく,製品に対する信頼度は非常に高い2〜6).本稿では,Xゲートの特徴,使用方法,実際の手術におけるパフォーマンスなどを記述する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年7月末まで)。
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