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特集 食道癌手術のコツと要点
最新版! 食道癌手術の現況
低侵襲手術(胸腔鏡・腹腔鏡)のメリット・デメリット
The advantages and disadvantages of minimal invasive surgery for esophageal carcinoma
川久保 博文
1
,
竹内 裕也
1
,
北川 雄光
1
Hirofumi KAWAKUBO
1
1慶應義塾大学医学部一般・消化器外科
pp.1070-1074
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211287
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【ポイント】
◆わが国の食道癌手術は拡大リンパ節郭清を伴う食道切除が標準であり,食道癌手術そのものが過大侵襲手術のため,胸腔鏡・腹腔鏡手術の低侵襲性を証明するのは困難である.
◆胸腔鏡手術導入当初は胸壁破壊の軽減による手術の低侵襲化が強調されていたが,近年では胸腔鏡の拡大視効果によって得られる良好な視野により,非常に精度の高いリンパ節郭清が可能となっている.
◆臨床病期Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ食道癌(T4を除く)に対する胸腔鏡下手術と開胸手術のランダム化比較第Ⅲ相試験JCOG1409(MONET Trial)によって,食道癌に対する拡大リンパ節郭清を伴う胸腔鏡下手術の短期の安全性と長期の有効性が証明されるであろう.
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