FOCUS
消化器外科領域におけるdiversityの展望—日本消化器外科学会の取り組み
調 憲
1
,
野村 幸世
2
,
北川 雄光
1
Ken SHIRABE
1
1日本消化器外科学会
2日本消化器外科学会男女共同参画ワーキング・グループ
pp.1415-1419
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213544
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はじめに
世界経済フォーラムが発表するGlobal Gender Gap Report 2021年版による日本の男女格差指数は156か国中120位で,わが国の女性の社会進出は進んでいない.男女格差指数は経済,教育,健康,政治の4分野における男女格差を国ごとに調査し,4分野のスコアの平均値が総合スコア(男女格差指数)となる.日本は特に経済や政治分野での評価が低く,意思決定の場に女性が少ないことが順位を下げる大きな要因となっている.日本のあらゆる分野でジェンダー平等を進めることが喫緊の課題であると考えられている.
様々な医学系の学会でもdiversity支援の活動は行われてきたが,日本消化器外科学会の男女共同参画ワーキング・グループ(男女共同参画WG)は2021年9月に東京大学 野村幸世先生を委員長として設立され,私は担当理事を拝命した.したがって,本WGの活動は開始されたばかりではあるものの,北川雄光理事長を始めとした役員・会員の理解と協力により男女共同参画を強力に推進しているところである.日本消化器外科学会の女性会員の状況や今後の展望,個人的な思いを含めて報告したい.
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