Japanese
English
特集 見直される上部消化管癌の治療戦略
II. 各論
1. 食道
2)喉頭温存頸部食道癌手術
Larynx-preserving esophagectomy for cervical esophageal cancer
加藤 寛章
1
,
白石 治
1
,
百瀬 洸太
1
,
平木 洋子
1
,
安田 篤
1
,
新海 政幸
1
,
安田 卓司
1
H. Kato
1
,
O. Shiraishi
1
,
K. Momose
1
,
Y. Hiraki
1
,
A. Yasuda
1
,
M. Shinkai
1
,
T. Yasuda
1
1近畿大学上部消化管外科
キーワード:
頸部食道癌
,
喉頭温存
,
嚥下機能温存
,
遊離空腸
Keyword:
頸部食道癌
,
喉頭温存
,
嚥下機能温存
,
遊離空腸
pp.25-32
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_25
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喉頭温存頸部食道癌手術では根治性と機能温存による生活の質(QOL)の維持の両立が大きな課題である.機能温存には発声機能と嚥下機能の温存が不可欠である.手術手技のポイントは,①舌骨上筋群温存と舌骨下筋群切離による喉頭挙上運動の保持,②輪状咽頭筋および下咽頭収縮筋の切離による輪状軟骨背面と食道の剝離とそれに伴う口側断端縁の延長による切離端の根治性の確保,③遊離空腸の適度な緊張をもったストレートな再建の3点である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022