Japanese
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特集 ESD時代の外科治療
食道癌に対するESD
新潟大学医歯学総合病院での「外科の対応」
Superficial esophageal carcinoma surgery in the endoscopic submucosal dissection era:experience at a single institution
小杉 伸一
1
,
神田 達夫
1
,
竹内 学
2
,
小林 正明
2
,
渡辺 玄
3
,
番場 竹生
1
,
矢島 和人
1
,
畠山 勝義
1
Shinichi KOSUGI
1
1新潟大学大学院消化器・一般外科学分野
2新潟大学大学院消化器内科学分野
3新潟大学大学院分子・診断病理学分野
キーワード:
食道表在癌
,
ESD
,
外科的介入
Keyword:
食道表在癌
,
ESD
,
外科的介入
pp.1090-1095
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103145
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要旨:食道表在癌に対する内視鏡治療は,内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)の登場によって応用範囲が飛躍的に拡大した.また,化学放射線療法の進歩と相まって,食道表在癌に対する治療の考え方が変わりつつある.本稿では,われわれの施設での食道表在癌に対するESDの現状を報告するとともに,相対的・研究的適応病変,ESD後再発病変,そしてESD後合併症に対する外科の対応について,自験例を呈示しながら概説した.ESDの普及によって食道癌に対する外科治療が多様化・複雑化している現在,食道外科医は食道癌患者が最小限の侵襲で最大限の恩恵を受けられるよう,最新の動向に精通している必要がある.
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