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特集 徹底解説 術後後遺症をいかに防ぐか—コツとポイント
良性疾患
鼠径部ヘルニア術後疼痛—神経痛症(neuralgia)に焦点を当てて
Postoperative pain after groin hernia repair:focusing on neuralgia
蜂須賀 丈博
1
,
齊藤 卓也
2
,
深見 保之
2
,
佐野 力
2
Takehiro HACHISUKA
1
1市立四日市病院外科
2愛知医科大学消化器外科
キーワード:
ヘルニア術後疼痛
,
神経痛症
,
neuralgia
,
大腿外側皮神経
Keyword:
ヘルニア術後疼痛
,
神経痛症
,
neuralgia
,
大腿外側皮神経
pp.90-97
発行日 2021年1月20日
Published Date 2021/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213246
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【ポイント】
◆鼠径部ヘルニア術後疼痛は,近年最も問題となっている合併症であり,特に神経痛症(neuralgia)は,重篤な症状を呈する可能性のある最も避けなければいけない合併症である.
◆神経痛症は,術中の外傷により腸骨下腹神経,腸骨鼠径神経,陰部大腿神経,大腿外側皮神経のいずれにも起こりうる.
◆外科医は,神経痛症を十分念頭に置き,前方到達法,腹腔鏡下手術,ロボット手術のいかなる手技においても細心の注意を払い,神経痛症を回避できる安全な手技の確立を目指さなければいけない.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年1月末まで)。
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