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特集 若手外科医必携!—緊急手術の適応と術式
疾患別の対処法
腸閉塞に対する緊急手術
Management of the bowel obstruction
森 和彦
1
,
伊藤 良太
1
,
久保 賢太郎
1
,
田中 佑典
1
,
小林 隆
1
,
川崎 誠治
1
Kazuhiko MORI
1
1三井記念病院消化器外科
キーワード:
closed loop
,
whirl sign
,
偽性腸閉塞
,
腸間膜虚血症
Keyword:
closed loop
,
whirl sign
,
偽性腸閉塞
,
腸間膜虚血症
pp.858-862
発行日 2020年7月20日
Published Date 2020/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212998
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【ポイント】
◆腸閉塞を疑う場合,可能な限り緊急CTを行い,閉塞機転に関する鑑別を行う.
◆軽症例が多くいるなか,穿孔や腸管壊死を伴う重症例では短期間に致死的経過となりうるため経過観察は慎重に行う.
◆初療時には診断に至るまでのワークアウトと並行して脱水や電解質異常をまず補正し,必要があれば続いて経鼻胃管などで減圧する.
◆手術診断とともに必要十分な外科処置をその場でデザインするが,閉塞機転が不明な場合,血行不良腸管が大量にある場合などは困難となりうる.
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