連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第148回
岩手県立磐井病院・南光病院
和田 雅彦
1
1株式会社横河建築設計事務所建築設計部
pp.440-445
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100513
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岩手県南部両磐地域における急性期医療の中核施設である磐井病院と,精神疾患病院として県南部全域をカバーする南光病院を同一敷地内に併設し,圏域医療の連携と充実した高度医療の躍進を目指し,平成18年4月に開院した.
病院の併設にあたり
施設の老朽化,狭隘化に伴う建て替えに際しては移転が計画され,最終的には病床数315床,20診療科の磐井病院と408床の南光病院は同一敷地内に統合ではなく併設することが決定された.併設により地域医療を担う急性期病院,および精神疾患専門病院のおのおのの特性を損なうことなく両病院の効率化を図ることを目指している.
一関市郊外の標高55mに位置する敷地は西側に小高い丘を背負い,東側に開けた丘陵地となっている.丘陵の等高線に沿う形で緩やかに描く円弧状に両病院を配置した.その中心に両院の患者をはじめ地域住民が利用できる空間「交流の街」を創った.
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