Japanese
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臨床研究
腹腔鏡下大腸癌手術における超音波凝固切開装置使用の習熟度に関する検討
Evaluation of the proficiency level in the use of ultrasonically activated devices during laparoscopic colorectal surgery
板橋 哲也
1
,
大塚 幸喜
1
,
佐々木 章
1
Tetsuya ITABASHI
1
1岩手医科大学外科学講座
キーワード:
腹腔鏡下大腸切除術
,
超音波凝固装置
,
ショートピッチ切離法
Keyword:
腹腔鏡下大腸切除術
,
超音波凝固装置
,
ショートピッチ切離法
pp.107-111
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212819
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要旨
【目的】超音波凝固切開装置(USAD)の使用では切開と凝固を意識した操作が重要とされる.腹腔鏡手術の習熟度とUSAD操作法に関する検討を行った.【対象と方法】左側結腸癌33例を対象とし,指導医(ED)1名,技術認定医取得前後(CD)2名,術者初期(BD)5名の鏡視下術中のUSAD 1回の切離に要するactivation時間(秒)(AT)と使用回数を計測した.【結果】ATはED=1.43,CD=1.36,BD=1.83で,EDとCDではBDに比較し有意に短時間となり,2秒以内の手技はEDとCDで約75%,BDで約57%であった.使用頻度(回/分)はED=4.36,CD=3.12,BD=2.49で,ED>CD>BDの順で増加した.【結語】技術認定取得までにATは短縮しショートピッチ切離法を習得していると考えられ,経験数の増加に従い単位時間内の使用頻度が増加していた.
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