Japanese
English
臨床報告
直腸癌肝転移と肝内胆管癌の同時性重複癌の1例
A case of synchronous liver metastasis from rectal cancer and intrahepatic cholangiocarcinoma
桒原 聖実
1
,
向井 俊貴
1
,
米山 文彦
1
,
加藤 祐一郎
1
,
佐竹 立成
2
,
河野 弘
1
Kiyomitsu KUWAHARA
1
1名古屋掖済会病院外科
2名古屋掖済会病院病理診断科
キーワード:
直腸癌肝転移
,
肝内胆管癌
,
重複癌
Keyword:
直腸癌肝転移
,
肝内胆管癌
,
重複癌
pp.1395-1400
発行日 2019年11月20日
Published Date 2019/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212769
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は64歳,男性.直腸腫瘍で近医より紹介となった.下部消化管内視鏡検査および腹部CT検査では,下部直腸の腫瘍および肝外側区域と肝S4区域に腫瘤影を認めRb直腸癌〔T3N0M1(肝)Stage Ⅳ〕と診断した.まず原発巣に対して腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.術後2か月のCTで肝転移は軽度増大するものの,新規病変を認めなかったため肝左葉切除術を施行した.術後の病理組織学的検査では肝S4区域の腫瘍は直腸癌肝転移であったが,肝外側区域の腫瘍は肝内胆管癌と診断された.術後は補助化学療法として双方の癌に共通するS-1を6か月間内服した.稀な直腸癌肝転移と肝内胆管癌の同時性重複癌の1例を経験したので報告する.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.