Japanese
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臨床研究
乳がん術後内分泌療法における服薬アドヒアランス低下に影響する因子
Social demographic factors are related to lose medication adherence of breast cancer patients
島 宏彰
1
,
九冨 五郎
1
,
和田 朝香
1
,
里見 蕗乃
1
,
長谷川 匡
2
,
竹政 伊知朗
1
Hiroaki SHIMA
1
1札幌医科大学消化器・総合,乳腺・内分泌外科
2札幌医科大学病理診断科・病理部
キーワード:
乳がん
,
術後薬物療法
,
内分泌療法
,
服薬アドヒアランス
Keyword:
乳がん
,
術後薬物療法
,
内分泌療法
,
服薬アドヒアランス
pp.1383-1388
発行日 2019年11月20日
Published Date 2019/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212767
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要旨
【背景】乳がんにおける術後内分泌療法は長期間に及ぶため服薬アドヒアランスは重要であるが,実態は不明な点も多い.【方法】当院にて術後内分泌療法施行中の乳がん症例を対象に,電子カルテおよびアンケートによる調査を行った.【結果】181例のうち116例(64.1%)から回答を得た.アンケート結果からアドヒアランス良好群87例,不良群21例と2群に分けた.アドヒアランス低下に対する単変量解析では有職者,遠隔地からの長距離通院,ほかの常用薬がないことが相関を示し,多変量解析でも同様だった.【考察】有職者,遠隔地からの通院,ほかの常用薬がないことがアドヒアランス低下に関与する可能性が示唆された.
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