特集 徹底解説! 噴門側胃切除術
扉
pp.789
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212522
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食道胃接合部癌の増加に伴い,噴門側胃切除(proximal gastrectomy:以下PG)が考慮される機会が多くなった.胃癌治療ガイドラインでも,径4 cmまでの食道胃接合部腺癌に対しては,胃下部リンパ節郭清(全摘)は必要ないとされている.一方,PG後の逆流性食道炎などに悩まされる症例もあり,PG施行を躊躇する外科医もまだ多いと考える.2010年手術症例の胃癌学会全国登録では,PGの割合は4%であった.最近では,さまざまな逆流を防止する工夫も報告されており,また全摘と比較した栄養評価の報告も数多い.しかしながら,いまだ標準化された手法はなく,施設間,外科医間の違いも大きいと考える.
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