Reduced Port Surgery—制限克服のための達人からの提言・15
ニードル鉗子補助下単創式腹腔鏡下胃切除術
稲木 紀幸
1
Noriyuki INAKI
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院消化器・一般外科
pp.363-368
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212412
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はじめに
胃癌に対する腹腔鏡下胃切除にreduced port surgery(RPS)が導入されてから,pureなsingle-port surgery(SPS)を含め,さまざまなreduced port gastrectomy(RPG)が報告されてきている.整容性を目的としたRPGが試みられるなか,癌に対する手術であれば,安全性はもちろん根治性を担保することは重要である.われわれは,当初よりSPSを行いそのfeasibilityは実証してきたものの,動作制限による外科医側のストレスや,助手が参加しにくいSPSの教育現場を鑑み,ニードル鉗子3本を追加して行うRPSを開発し標準化した1,2).本稿では,ニードル鉗子補助下単創式腹腔鏡下胃切除術(needle-device assisted single incisional laparoscopic gastrectomy:NASILG)を詳述する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年3月末まで)。
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